選ばれなかった私に。

たまった思いを淡々と。

2016-07-22から1日間の記事一覧

車窓から見えた遠ざかっていく街は

別れる時はいつも、またそのうちに会えるかのような、淡白なさよならを言った。だから、去り際に感極まって泣きだしてしまう誰かを、まるで遠い世界の人間のようにぼんやりとただ眺めた。 そうして涙は、いつだって流れなかった。そうやって別れから目を背け…